ストロボを始め様々な照明機材の常備されたスタジオには窓が必要なのか?まず窓がないとしたなら撮影のことは置いておいても、空気の入れ替えや日照が感じられずとても不健康になりそうなので、やはり窓は必要である。一般家庭においては採光や外界とのつながりの観点から、その必要性があり機能が発達してきた。一軒家を建てるとしたら書く部屋の窓のデザインはとても重要であるし、ビルを設計するにしても外観のデザイン上その考えるべきウエイトは非常に大きいものであると想像する。現在の私の賃貸部屋には窓は3つあり採光を唯一の機能としている。ベランダらしいものが皆無のために、洗濯物を干すときに非常に不便である。純粋窓と呼んで差し支えはないであろう。話が逸れて来たのでスタジオの方に戻す。一口に照明やライティングと言っても、機材やその手法は実に様々である。照明に関しては人口光と自然光とに大きく別けることが出来る。人口光とは何度も述べているようにストロボ、タングステン、HMI、蛍光灯、LEDと多種多様である。アクセサリーも合わせると数百通り以上のものがあるだろう。対して自然光とは、まさに太陽の光そのものを指す。窓から入る光のみを利用して撮影することを、自然光で撮ると言う。簡単なテーブルトップ撮影や、美容室やサロンの方々の作品撮りなどでよく見かける。自然光撮影のいいところはナチュラルに見えること、セットが簡単なこと、人口光では真似するのが難しいふんわり感があることと考える。デメリットは撮影できる時間に限りがあることや天候によって左右されることなど、あくまで太陽を利用するのでそのコントロールの難しさが挙げられる。夏の外のロケ撮影でピーカン(太陽がかんかん照り)のときなどは暑い上に、直射光を避けたりディフューズしたり日中シンクロ使ったりと、汗をたくさんかきながら様々な工夫が必要になってくる。人物の撮影ならば陰影の出方をシビアに判断しなければならないからだ。屋内での窓から差し込む光ならばディフーズもしやすいので、外での撮影よりコントロールが効く。女性のポートレートでは窓辺の光でふんわりと優しく、ナチュラルなイメージを引き出しやすい。スタジオとしては人工光のみならず自然光もふんだんに使えれば、その表現領域はグッと広がる。自然光が邪魔になる場合は遮光カーテンで完全に切れば済むけれど、窓がなければそもそも自然光を使えない。などなど、スタジオの窓について感謝している。